2014年2月27日木曜日

俊さんとフジモンの縦関係

「カンペーがマリノスを救う!」と高らかに宣言してから約2年…
リーグで2位だったし、天皇杯も優勝したし、
そろそろ「ほらね!予想した通りになったでしょ!」と言っても
きっと誰も相手にしてくれないだろうと思いまして、ブログを再開することとなりました…
よろしくお願いいたします(ぺこり)。

さてさて、新シーズンが開幕しましたね。
マリサポとしてはショックな船出となりました。
しかし、現実から目を背けてはいけません!
希望を持ってJリーグ開幕戦を迎えるために、今回はゼロックスの試合を振り返りたいと思います。

みなさんご存知の通り、0-2というスコア以上の敗戦となってしまいましたが、
マリノスがボールを持つ時間帯もありました。
数少ないチャンスを確実にモノにしていれば、試合展開は変わっていたかもしれません。
しかし、いずれにせよチャンスがほとんど作れていなかったという点を見過ごすわけにはいきません。
今回は新戦力の藤本と俊輔のコンビネーションに注目してみます。

まずはこちらのシーン。
前半7分。マリノスはピッチ中央で藤本がボールを持っています。

フジモンと俊さんの位置関係に注目してください。
この段階で二人は平行に走っています。


フジモンは右前方のスペースにドリブルするも、周りのサポートが少ないため一旦止まってタメを作ります。
俊さんはフジモンの近くでパスをもらえるポジションをとっています。


フジモンは上がってきたパンゾー(!)にボールを預けます。
そして、ここが大事なんですが、俊さんは右前方のスペースに走っていこうとします。
ここで初めて、フジモンと俊さんが縦関係になりました。
しかし…


パンゾー→中町とボールをつなぐ間に、俊さんはパスをもらいにポジションを下げてしまいました。
もちろん、それ自体は問題ありません。
いろんな場所でボールを引き出すことで相手マークに「ズレ」を作れますし、
そこからチャンスを生み出すきっかけとなるからです。
しかし、今回何が問題かというと、俊さんが使おうとしたスペースに結局誰も行っていない、という点なのです。
フジモンもパスをもらおうとした結果、二人がほとんど重なってしまっています。
これでは連動性は生まれません。
そしてその結果…


楔のパスを受けたようとしたジンくんは潰されてしまいました。
相手DFとしては見るべきマークがジンくんしかいないわけですから、パスコースを予測できるわけです。
そりゃジンくんも厳しいですよ。
もし、俊さんかフジモンのどちらかがスペースに走っていれば、
相手DFのチェックはもう少し緩くなっていたはずです。
「マルキーニョスがいたらなぁ…」と思いたくもなりますが、それ以前の問題なのです。


ということで、次はいいコンビネーションの場面を。
前半23分のシーン。
ボールはGKエノタツからパンゾー(!)へ。
そしてその近くには、すでに俊さんが。

ちなみに、下の方にいるチョビヒゲのおじさんがキーバーソンになるので、要チェックで。
で、パンゾーは俊さんに縦パスを通しまして…

そのままワンツーで前に抜け出します。
すると、それをスイッチとしてフジモンが斜めにダッシュ!

すかさず、パンゾーはフジモンにパス!
相手DFはラインを下げながら対処することに。
そしてその結果、バイタルのスペースががら空きに!
これで、ジンくん、まなぶ、カンペー、フジモンと4対4のビッグチャンスに!!!


なるはずが、なぜかチョビヒゲのおじさんはボールホルダーのフジモンに寄って行き、
マリノスはスピードダウン…。
カンペー何やっとんねん!常にサポートばっか考えるな!!たまには勝負せんかい!!
と救世主を叱りたくなりますが、まぁそういう選手ではないので…。
しかしながら、俊さんとフジモンの関係が「縦」になっているとチャンスが生まれる。
そんな可能性を示したプレーでした。




最後にもう1つ。
これも俊さんとフジモンのポジションが縦関係で2回入れ替わったシーンです。

俊さんがボールをキープ。
フジモンはやや前のポジ。

バックパスをもらえる位置に移動したフジモン。
フジモン-俊さん→俊さん-フジモンの縦関係へシフト。

フジモンは俊さんに縦パスし、そのままダッシュ!!
当然、あそこに走っていきますよ!!
ジンくんもわかってるよね!!スペース空けてな!!

そして、俊さん-フジモン→フジモン-俊さんの縦関係へ再シフト。
ボールはパンゾーに移動中。
ダイレでフジモンに縦パスを入れるパターン入った!!
なのに、ジンくんはボールを受けに…そこはフジモンのエリアだよ…


とはいえ、フジモンにボールが入ると裏を積極的に狙うジンくん。
マークを自分に集めることで、フジモンのカットインを促すナイスな動き。
ところで、まなぶくん。君は何で突っ立ってるのかな??

ということで、結局フジモンがクロスを上げるも中には合わず…というシーンでした。

まぁ以上見てきたように、俊さんとフジモンが同じ動きをするのではなく、
どちらかが前のスペースを狙う(今回は主にフジモン)ことで、バイタル付近で起点を作れるようになります。
ヒョーもそういうプレーを得意としているのですが、フジモンは受け手にも出し手にもなれるし、
ボールを持ってからの選択肢はヒョーより多いですからね。
そういう点において、新戦力としてのフジモンには可能性を感じました。
俊さんとフジモンのコンビネーションがもっと良くなること。
そして、他の選手がそのコンビネーションを予測したポジションをとること。
それができれば、前線はもっと流動的に動けるし、結果としてチャンスは増えてくるはずです。


皆さんおわかりのように、チームとしてレベルアップしていくにはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、成長する過程において、停滞は必ずあるものです。
ここは辛抱強く我慢していきましょう。
マルキーニョスが抜けたのはかなり痛いですが、
それでも可能性のあるチームだと思います。


ちなみに、昨日の試合は二度と見たくないレベルですが、
日曜日までに記事を書くつもりです。


チャオ☆


☆きょうのよる☆
これから夕飯作ります!