こんにちは。
お久しぶりです。
約3年ぶりのブログ更新ですが、良かったら見ていってください。
さて、アンジェ・ポステコグルー政権2年目の今シーズン。
マリノスは新戦力を融合させることで、エンタメ要素と結果の両立を果たしてきました。
ホーム無敗記録も長く続き、FC東京に追いつく上でも、
前回対戦の悔しさを晴らすためにも、エスパルス戦は絶対に落とせない試合だったわけです。
しかし、結果はクリーンシートの敗戦。
試合前には、「ダブルを食らって優勝なんかありえないだろ??」なんて煽られていた分、
試合終了を告げる笛の音は、マリサポにとってはあまりにも残酷でしたね。
私自身、すぐに席を立つ気持ちになれず、ボーっとピッチを眺めては、心の整理に努めていました。
そもそもギャラクシータイムを迎えたときに、みなさん嫌な予感しましたよね…
今日のエスパルス、ちょっと手強いかも…そう思いましたよね…
予感が的中した…そう思いましたよね…
…それでも、まだまだシーズンは続きます。
最終戦にFC東京との試合が残っているわけですから、勝ち点差は「3」みたいなもんです。
本ブログが昔から掲げている方針通り、ポジティブに受け止めていきたいところです。
そんなわけで、エスパルス戦の良かったとこ・惜しかったとこを拾い上げ、
柔らかな心で期待感を胸に抱いて、鹿島戦を迎えることにしましょう!
さてさて、試合全体を通してのポゼッション率が話題になっていますが、
敗戦の要因は間違いなく「相手DFラインをブレイクできなかったこと」だと思います。
ボールは握っているのに、なぜビッグチャンスを多く作れなかったのか。
ヒントとなるシーン(7つ)を挙げながら確認していきます。
①畠中→マルコス→…(8分30秒)
畠中がボールを持った瞬間、画面右のマルコスは細かくポジションを修正します。
相手の中盤も縦パスをケアしようとしていますが…
見事に縦パスを通してしまう畠中。
マルコスは相手中盤とDFラインの間でボールを受けることができましたが…
マルコスはいったん前進をストップしてしまいました。
前を向いたところで出しどころがなかったからです。
画像を見てわかる通り、渓太もおーつも裏へ抜けようとしていないんです。
二人とも止まってしまっている。
スルーパスが通るかどうか、そもそもスルーパスが出てくるかどうか関係なしに、
マルコスの選択肢(ドリブルで持ち上がる等)を増やすためにも、どちらかは裏へ走り出せばいいんですけどね…
結局、サイドを駆け上がってきたティーラトンにパスを出しましたが、
相手中盤も下がってきたため、攻撃はあえなく停滞してしまいました…
うーん…
②畠中→マルコス→…(9分)
続いてのシーンも畠中とマルコスからです。
畠中がボールを持った瞬間、やはりポジションを修正するマルコス。
先ほど同じように縦パスを受けたマルコス。
今回、彼が選んだプレーは…
前線へのスルーパス!
え…画面内には誰も映ってないですけど…
画面外から駆け上がってきたのはテル!
残念ながらパスが少しだけ長くなってしまい届きはしませんでしたが、
可能性を感じさせる一連のプレーでした。
③畠中→渓太(26分30秒)
またしても畠中の縦パスからです…
もうね、このCB、わけわからんパス精度です。
何年も前にこのブログでも取り上げた、かんぺーっていう選手がいましたけど、
非常に優れたパス能力を持ち合わせておりましたけども、
彼もまたヴェルディからやってきた選手でした。
ヴェルディ恐るべし…
ということで、畠中がボールを出す直前に、おーつがポジションを修正します。
これ自体はマルコスと同様の動きですが、畠中はそれを囮に使いました。
わずかなスペースを突き、最前線の渓太へ縦パスを通したのです。
どうしてもパスに注意を引き付けられてしまいますが、
ぼくが強調したいのは、渓太が相手DFラインギリギリのところに居たという点です。
畠中にボールが渡る前での文脈からかなり押し込んでいたわけですが、
相手DFの間を漂うポジショニングが結果としてDFラインをブレイクすることにつながるわけです。
もちろん、「DFライン上に漂う」プレーから必ずしもビッグチャンスを作り出せるわけではありません。
一連のプレーに変化を加えるセンスとアイデアが求められるからです。
…エジガル…
とはいえ、渓太は縦パスからスムーズにターンすることで、
一気にビッグチャンスを作り出しました。
相手DFがギリギリのところで伸ばした足に引っかかってしまいましたが、
非常に惜しいシーンでした。
④畠中→扇原→広瀬(39分)
結局のところ、ボールをポゼッションしながら、
いかに相手DFラインをブレイクできるプレーができるか。
これが問われているわけですよね。
つまり、ボールに関わっていない選手たちは、
常にその可能性を意識したポジショニングが求められるわけです。
次に紹介するのは、ボスが怒りをあらわにしたシーンです。
やっぱり畠中からです。
扇原に縦パスが通り…
前を向いた扇原。
意図的に空けた右サイドに最高のパスを出した扇原。
そこにはもちろん、広瀬が飛び出している…!
…飛び出せてない!?
スタート遅くてぜんぜん間に合ってない!!!
縦パスにまったく反応できてない!!!
ボーっとすんな!!!ボスもキレるわ!!!
…もしパスが通ってれば、中にはマルコスも含め3人。
相手DFは一人は必ず広瀬に寄って来るから、相当なビッグチャンスになったはず…
うーん。
⑤畠中→おーつ→渓太(73分)
おーつが一番輝いたシーン(笑)
畠中がボールの出しどころを探していると…
おーつが降りてくることで縦パスを引き出し、
さらに美しいフリックでボールはすぐさま渓太の元へ!
ダイレで打ったシュートは惜しくもバーに直撃…!!
おーつのアイデアが生み出した中央での崩しでしたが、得点には至らず…
いやー、大津のプレーはかなり良かったですけど、
こういうプレーは何度も繰り出せるわけじゃないですからね。
最終的には、数少ないチャンスでも決め切れる選手がいないと、勝つのは難しい…
⑥畠中→マルコス→渓太(76分)
さらにチャンスは続きます。
エスパルスの選手も足が止まり始め、圧力を強めるマリノス。
畠中からマルコスにパスが通り、バイタルでボールを持ったマルコス。
得意のサイドではなく、中央でボールをもらおうと裏を狙う渓太。
結局はコーナーキックになってしまいましたが、
畠中からボールが出た時点で、渓太が裏を狙っていたのは非常にいいですよね。
試合全体を通して出し手と受け手の意思がなかなか合わなかった印象ですが、
こういうプレーをもっと見たいところです。
⑦畠中→喜田→三好(83分30秒)
最後のシーンですが、結構おもしろい構図になっています。
これも畠中から始まります。
喜田に縦パスが通ると…
相手の最終ラインにマリノスの選手が4人!
スクランブルアタック状態です(笑)
ティーラトンも完全にフォワードのポジションに位置していて、
ラストパスを警戒して相手DFも前に出てこれない状況!
喜田はボールを前に運びつつ、三好もそこへ絡んでいく!
ペナ付近まで進んだ喜田は、フリーの三好へラストパス!
……ボスさん…あんたのサッカー、最高やな…
……あんたのアタッキングフットボール…最高やな…
……三好…わかってるよな…利き足で打てるんやぞ…まさか外すわけないよな…
うん。枠外。
うん。
まとめです。
ボスは「今日はマリノスの日ではなかった」とコメントしてるけど、
確かにチャンスは思ってたよりも作れていましたね。
とはいえ、決定力云々の前に修正すべき点はあるわけだから、鹿島戦に向けてどう修正してくるのかが楽しみですね。
チームの真価が問われる8月連戦になりそうです。
ではでは。