勇蔵くんのビルドアップについて少し。
何ができて、何ができないのか整理してみようの回。
①サイド奥深くへのロングパス
自身のキック力を最大限に活かした中盤省略パス。
以下、前節甲府戦より。
マイボールになるやドリブルで中盤に侵入する勇蔵くん。
プレスを無効化し(と言いつつ、初めから勇蔵ノーマーク)
ロングパス!
見事成功!
でも受け手が大黒!ゴール前に誰もいない!!
続いて、本当の成功例。
やはりノーマークの勇蔵くんは、ロングパスを選択。
上がっていたサイドバックの金井へドンピシャ。
この後、アーリアがクロスを上げるも得点ならず。でも良い攻撃!
②中盤への中央突破型グラウンダーパス
同じく甲府戦より。
中盤から戻ってきたところで…
まるで最初から敵など居なかったかのように、縦にギュイーーンッ!!
俊さんの足元にぴたり。
前を向いて1対1を作り出しているゥ!パゥパウ
北朝鮮戦より。
相変わらずノーマークの勇蔵くん。
縦にギュイーーンッ!!で清武へ最高のパス!!
…おいっ!長谷部に落とせやコラ!!そのまま裏へ抜けだせやコラ!!!
…
…
というように、
勇蔵くんのビルドアップパターンとしては主に上の2つが挙げられますね。
ただ、①ですが、ろくに後ろで時間を作らずに適当にロングパスを送っても、
大黒か谷口に渡るだけでゴール前の迫力がまったく出ません。
バックラインや中盤でボールを動かしつつ、サイドバック(主に金井)がこっそり上がる
時間を作ってあげないと意味なし。
②はグー。
で、問題の苦手なパターン。
フリーでボールを持ち、さぁ好きなように蹴りなさい!
ロビングボールで中盤へ!はい!カット!!
サイドから前線へロビングボール!!
はい!敵にパス!!!
…ってな具合に、中途半端なセミロングのパスはまるでダメな勇蔵くん。
焦らず、近くの味方に預ければいいのに、
フリーに見える遠くの選手にパスを出してしまう勇蔵くん。
もはや、ロングパス一発か、
中盤への鋭いグラウンダーのパスに絞って選択していいと思うんですけどね。
マリノスでは中澤よりもはるかにビルドアップの能力は上です。
がんばってる方です。
問題は代表の方で。
代表では①のパターンが出せない、というより必要ないんですよね。
サイドバックを裏へ走らせるのは、遠藤・香川・ホンダ(ケンゴ)にやらせておけば問題ないわけですし。
それよりも、いかに遠藤・長谷部に前を向いた状態でパスを渡せるか、の方が重要です。
そこで②のパターンですよ!
ただ単にサイドに散らすとか、たまにロングを蹴っておいて、
大事な所で一本、中盤に縦パスを通す…
とにかく勇気を出して縦パスを狙うのと同時に無謀なパスを減らせば、
ビルドアップで文句は言われないでしょ。特にマリノスでは。
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