あれだけ「ポジティブに今シーズンを振り返る!」とか言っておきながら、
ぜんぜん希望が見出せません…
今回の新潟戦も散々な出来…
しかも、10位に終わっておきながら監督継続っていう…
しかし、やはりネガティブになっても何も起こりやしないわけです。
人生なんて捉え方次第です。
ほら、今日は何の日ですか?
11月22日ですよ?
いい夫婦の日ですよ(笑)
妻と夫がお互いの存在に感謝し合う日ですよ(笑)
そんな日ですから、
朝から妻に「玄関出て天気確認してこい」と言われても、へこたれませんよ(笑)
娘に「パパはあっち行ってて」と言われても、笑顔で応えますよ(笑)
やってられるか!!!!!
あ、すみません。つい…
いい夫婦の日なんてのはどうでもよくて、
今日はあの選手の誕生日なんですよ!
ということで、Jリーグ第3節アルビレックス新潟戦を振り返っていきます。
今回の目玉は何と言ってもJデビューの遠藤渓太でしょう。
彼が出ていなければ、何も残らない試合になってしまっていたかもしれません。
さてさて、ここまでのポイントを改めておさらいしておきます。
①相手DFを混乱させる連動したプレーが見られるか
②決定的なチャンスを演出できるか
③少ないチャンスを決めきれるか
①については、前田・仲川のDFライン裏を狙った動き出しに希望があったかと。
②については、①を前提とした上での話になります。
当然、俊さんのラストパスやマナブのドリブルが必須です。
③は、もはやストライカーどうこうではなく、
泥臭いプレーを厭わずにただひたすらゴールを狙えるかどうか、
そういうメンタル的な要素が重要になってきます。
ストライカーなんて、うちにはいないのです。
翔さんやケイマンに頼っていてはダメなんです…
ということで、今回の試合に限っては、
③の少ないチャンスを決めきれたことが勝因だったと言えるでしょう。
まずはケイマンのゴールシーンを振り返ります。
ボールを要求するケイマン。
DFの位置を確認しつつ…
確実にブロック!
さらに、楔のパスをキープすると見せかけて…
相手のプレッシャーをかわしつつ反転!
DFは足を出してしまったため、ケイマンの動きについていけない!
完璧に抜け出したケイマン!
ドフリー!!
にもかかわらず、なぜかボールをこねこね…!?
左に持ち替えて…!?
ズドン!!
シュートのインパクトが強く、キーパー反応できない!
ポストに当たってゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!
まさかのマリノス先制!!
いやー、この時間帯までアルビのプレスが結構きつくて押し込まれていたので、
このプレーは大きかったですね。
ちなみに、ケイマンに振り切られてしまったDFは、
このプレーの前にイエローカードをもらっていたので、厳しく行けなかったかな。
さてこのゴール、どうしてもシュートに目が行きがちなんですけど、
どこが凄いかって、シュートの前の切り返しです。
あえて左に持ち替えてるんですけど、その判断が素晴らしかった。
ここでもし右足でシュートを打っていたら、戻ってきたDFにブロックされていたはずです。
それがわかっていたケイマンは、シュートコースが狭まってしまうにもかかわらず、
左足に持ち替えたんですね。
次の画像を見てみてください。
もし同じタイミングで右足でシュートを打っていたら、確実にブロックされていましたね。
ケイマンのゴールシーンは、落ち着いたプレーが目立ちますね。
絶好のチャンスでも周りを見て正確なプレーを選択できるところがケイマンの強みと言えるでしょう。
いずれにしても、連動も何もない状態から一人で奪ったゴールであり、
得点するとしたらこういう形しかないという状況を物語るシーンでもありました。
それでは、今回は以上です!
と終わらせたくなるくらい、特に目立ったシーンがありませんでした。
しかし、今後マリノスがブラッシュアップしていく上でヒントになるシーンがあったので、
それを紹介して終わりたいと思います。
もちろん、キーパーソンは遠藤渓太。今日で19歳になった未成年者が主役です。
この試合、何度も何度もチャレンジしてはボールを取られるを繰り返していましたが、
そのくらいの度胸が必要だと思います。
そしてそんな彼に可能性を感じたのは、ドリブルよりもカウンター時の迫力ある動き出しです。
象徴的なシーンを2つ紹介します。
まず1つめ。
相手の攻撃をカットしたボールが転がり、そこに渓太が走り出します。
うん。まず足が速いね。
前で張っていたケイマンに楔のパス!
まったくスピードを落とさずに前線へ走り込む渓太!
ケイマンが時間を稼いでいる間にぐんぐん追い越していく渓太!
ケイマンからのパスを引き出し、スペースへ特攻!
ここで注目すべきは、渓太を追う相手DFとの距離です。
ドリブルしているにもかかわらず、距離はむしろ開いています。
この理由は、渓太のボールタッチにあります。
彼は、かなり大きめのタッチをすることで自身のスピードを殺さないようにしているんですね。
ボールをタッチする回数を減らすことで、大きなストライドを活かしたスピードあるドリブルになっているのです。
そのままスペースへ突っ込み…
最後のDFを切り返しで外す!うまい!冷静!!
そしてシュート!!
というところで、戻ってきたDFに捕まってしまいました。
切り返し→シュートの時間がもう少し短ければ、シュートまで持っていけたはず。
でも、このあたりは経験値を積むことで成長できるわけなので、
今後に大いに期待できるプレーでした。
2つめのシーンもカウンターです。
マナブがドリブルを開始したところです。
下にいるのが渓太。
マナブがぐいぐいドリブルで侵入していくのに合わせて、渓太も前線へ走り込んでいます。
ここで渓太が良かったのが、いわゆるダイアゴナルな動き出しをしたこと。
相手DFラインを斜めに横切るように走ったことで、マナブからのラストパスを引き出すことに成功したのです。
完璧なラストパス。
というか、マナブもかなり完成した選手になってきましたね。
シュートに持ち込むドリブルだけでなく、ラストパスを出すためのドリブルもできるところが、
代表選手たるレベルの高さです。
前回、俊さんのドリブル→ラストパスを紹介しましたが、
やはりこの二人は次元が違いますね。
(で、この二人がいなくなったらどうするのかね??)
今回は見事にシュートまで持ち込みましたが、コースが甘くキーパーに弾かれてしまいました。
結局はゴールに結びついていないんで、結果は残せなかったんですが、
この一連の渓太のプレーを見てわかりました。
遠藤渓太という選手は「現代サッカーの申し子」である、と。
縦に速いサッカーを目指すなら、彼は最適のアタッカーですよ。
フィジカルを鍛えてプロのスピードに慣れれば、大化けする可能性大ですよ。
若かりし頃のベイルを見ているようです。
冒頭に述べたように、監督が来年も継続するということで残念なキモチは変わりませんが、
監督の唯一の功績はキー坊と渓太を抜擢したことにあると思います。
この点は公平に評価すべきだと思いますね。
さて、この試合の決勝点はセットプレーからこぼれ球を押し込むという形でした。
実際のプレーはハイライトを見てほしいんですが、キモチで押し込んだゴールでしたね。
内容はほんとに良くないんですが、これはこれでマリノスのスタイルなのかもしれませんね。
ここまでの3試合をまとめると次のようなポジティブ要素があります。
①前田・仲川が生み出す連動性
②渓太の成長
うん。若いっていいね!
それではまた。